2014-02-10

アフターファイブ エスケープ

















昨日上司に辞めると伝えた。
分かりましたとの事で所要時間約1分。

入社して約3年。

いやでいやでしかたなくて
行きの電車では爆音で音楽を聴き
帰りの電車ではよく泣いた。

でも私は行く所もなくってお金もなくて
辞めるに辞めれずにいた。

コネで入社した私は席も居場所も最初からなかった。
何のために毎日会社に行ってるのが分からなかった。

する事がない時期が長く続いた。
「デザインの練習でもしてて」とだけ上司に言われた。

誰ともしゃべらないで8時間の業務時間が過ぎる事だってしばしばあった。

する事もなく、誰ともしゃべらず、毎日時間だけが過ぎて行く。

やるせない気持ちを埋めるかのように
アフターファイブは毎日習い事で埋まって行く。




少しでも何かしないと
少しでも誰かに会わないと
少しでも誰かとしゃべらないと





私は業務時間で自分を殺してしまおうと決め
会社に対して何もしない自分が申し訳ないとすら思わなくなった。
そうしないと私はやって行けなかった。


とにかくアフターファイブに集中した。
気がつけば3年が経っていて
有り難くも次に繋がる出会いとも出会った。


お金はないけど今度は行くところがある。


人には向き不向きがあるだなんて言い訳はしない
私には企業で働くだけの実力がなかったってことだけ。

私は逃げる事にした。





感情的になって
何も思わなくなって
それじゃだめだって
立ち上がって
そして前に進む