2015-09-30

やかましい「やつら」





















嵐と共に鳴り響くワイルドなアフリカの音楽はすごくぴったりで、
そのテンションが私をとても安心させたのです。

祭りだ、祭り
踊れよ、踊れ

やかましい「やつら」と一夜を明かし、
私はほとんど眠りにつけず、朝が来た。

外を出たら生温い風が吹いていた。




2015-09-26

綺麗事じゃ、世界は変えられない





















「人はなぜがんにかかるのか?」
僕は母親をがんで亡くしていて。
元カノが同じ病気になった時
もう同じ結末には絶対にさせないと決めて
本気でいろんな情報を学んだ。
二人で何度も話し合って歩んだ結果
彼女のがんは
意識不明の末期状態から
9ヶ月でほぼ完治するところまでよくなった。
あのとき
本気でつらかった
過去の自分と同じ境遇の人たちに
少しでも何か伝えられたらと思う。
「なぜがんにかかるのか?」
それは
自分の本音を
ずっと無視し続けたからだと
僕は仮説を立てている。
もちろん
すべてのがんが
そうだとはまだ言えない。
だけど
間違いなく
そういうケースはある。
がんにかかった本人。
その親。
そのパートナー。
関わる人々の誰かが
もしくは全員が
なにかを我慢している。
そしてそれは
ずっと無視し続けられた結果
それを抱えている本人たちも
無自覚になっている。
「本当の本当は、どう生きていきたい?」
それを
何度も何度も
自分に問い続ける。
誰のせいにもしないで
自分自身で
自分の人生を選ぶ。
そこから
運命は切り拓かれる。
綺麗事じゃ世界は変えられない。
ときに
自分の弱さや醜さに
絶望しながら
それでも
そんな自分を
受け入れて
愛して
その想いを
行動に移していくことで
僕らの人生は
圧倒的に変わっていった。
自分の心の奥で
自分の本音が
「私はここにいる」と
叫ぶのだ。
無視し続けられた
自分の本音。
それが
がんの正体だと
僕は思う。
ただ
わかってほしいのだ。
自分の本当の願いを
他の誰でもない
自分自身に。
がんとは
心と身体から
あなたへの
切実な
愛の叫びだ。
ただ僕らは
その想いを
受け止めて
抱きしめればいい。
「今まで
無視してごめんね。
これからは
あなたの声を
しっかりと聞いていくから。
もう我慢しないで。
私はあなたを愛している」
そう伝え続けること。
そこから
運命は変わり始める。
心の声に耳をすませて。
「悔いなく死ぬために、今私は、何を選ぶ?」

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ここ最近体調が変化していて不安。
可能性を幾つか考えてみる。

でもどんな結果であれ、
自分の都合のいいことしか起きない。
それは一見最悪な事態に見えたとしても。
その事で自分が何かしら得してる部分があるんだよね。

自分のこと言ってるんだよ。
他の人の状況はどうなのかは分からない。

どうせ得するなら楽に、楽しく得したいよね。
生きているという実感は、
別に病気じゃなくても味わえるよね。

ね、体さん。

【人が不幸を抱え続ける理由】
http://blog.goo.ne.jp/na…/e/4796d0f44c0b7d4ed99776a9c7db1b42



2015-09-25

合格の合図
















金曜日に大事な取引がありました。
前日も夜遅くまでボスとお客さんとやりとりがあったりして
私には珍しい体験でした。

いつもは全部ボスに丸投げだからです。

お客さんがお見えになったのが夕方の5時半。

なかなか私の方から連絡がこないのが心配らしく
2、3時間ごとにボスから電話が来る。

「前日お客さんと確認の連絡をしてあるので大丈夫です」と言いつつ
内心ドキドキ。

「お前が初めて一人で相手したお客さんだからしっかりやってこい!
 健闘を祈る!ははは!」とボスは他人事のように笑う。


お客さんを待ちながら、いつも通りに業務をこなしていたら
なんかこの感じ、何かに似てると思いました。

なんだろう、なんだろう。

そしたらば
「旦那さんから『そろそろ帰る』と連絡が来たのはいいものの、
 なかなか帰って来なくて、まだか、まだか、と
 せっかく作ったおかずが段々冷めていくのを悲しく眺めている奥さん」が浮かびました。

あぁ、奥さん…

そして私はどうしてもお客さんに
「何時頃になりそうですか?」と聞きたくありませんでした。
前日「伺う前に連絡します」と連絡が来たので
私はそれを信じたかったのです。

お客さんを信じているのではなくて
お客さんを信じた自分を信じてみたかったのです。
どうしても。

そんな風に思った次の瞬間
神様からの合格のサインかのように電話が鳴りました。

「今から伺います」


お客さんはとっても紳士な方で
お見えになった時、私は矢野顕子を結構な音量で聴いていたのですが
その場の雰囲気は崩れることもなく、調和していたので
私の勘は、やっぱり間違っていなかったのだと思いました。


2015-09-23

バルザックと小さな中国のお針子


























「口から溢れ出る本の題には未知の世界があり、
 言葉の響きや文字の並びには神秘的で妙な何かがある」




神様、神様、助けてください
















先週の土日から生理で死んだように眠りこけた。
むくっと起きて水飲んだりしてはまた眠りにつく。

夢をいくつも いくつも見て
長い長い へんてこな旅をしていたみたいだった。

体調がいつもよりしんどく、一人で
「医者に余命を宣告されて絶望して泣きじゃくる患者さん」ごっこを
して泣いていたら、
ふと、1年前死に掛けたとき、
私はちゃんと「怖い」と泣いただろうかと振り返ってみた。

あのとき、もうとにかく「鬱病にだけはなるまい!」と必死でいて
病院探しも、薬も必要最小限にして
いろんな資料を読み漁って、痺れた右手を使うために絵を描いて
公園をいっぱい歩いていたりしていたけど

その前に私はちゃんと
「怖くて怖くてたまらないから、助けてください」って
神様に泣きついただろうか?

いろんなことするのって、それからだよね。


2015-09-17

砂をつかんで立ち上がれ

















昨日いつもと同じ道を歩いていたら
ねずみ1匹とゴキブリ4匹が道端で死んでいました。

弟は体調を崩して寝込み、
私も本屋さんの帰り道から調子悪く
でもなかなか寝付けず
やっと眠れたと思ったら
夜中の3時の地震で目が覚め
朝は雨。

調べてみれば 昨日は新月。


地震の後の雨は良いらしい。
沸き起こったエネルギーが水によって浄化されるからだって。


「砂をつかんで立ち上がれ」
らもさんの言葉。
内容は覚えていないのだけど
好きなんだよね、この響き。


2015-09-14

火花






















「あの不思議な楽器を本気で叩かない世界は美しくない」 / 《火花》



猿と豚と河童とハゲの人




















土曜日に火花を一気に読みきり、小説モードから抜けきれず
今日は少年に台湾の純文学を何冊か紹介してもらった。

「あれ読んだ?」と、名作と言われる小説をお互い何冊か並べた。
紅樓夢 金庸 瓊瑤

「俺、三国志読んでないんだよね〜」と少年が言った。
タイトルがなかなか出てこなくて
「ん…猿が出てくるやつは読んだ?」って聞いたら
「西遊記の事ですか…猿って…」と呆れられた。
「この話の流れでの『猿』といえば西遊記しかないし、いいじゃん」と開き直り
少年も読んでないとのことで、おあいこ。



2015-09-08

平等じゃなくていい

















この間電車に乗っていた時 
向かい側に
ラブラブのおじさんとおばさんが座っていました。

年相応のおじさんとおばさん。

おばさんはベージュのヒールとパステルカラーのワンピースを着ていました。
髪の毛はボブのふわふわパーマ。

おばさんはおじさんに寄っかかり
手をおじさんの膝に置いていました。

私はそんなおばさんの事を
とても素敵だな、と思いました。

おばさんは決して
「あなたなしでは 私生きていけないの」、
旦那さんの言うことを何でも「はい、はい」と
従うようなか弱い感じではなく
「私は『女』としてこういう生き方をしています」という感じがしたのです。