夕方お客さんが来た。
今日は私しかいなかったので私が接客。
いつものようにお客さんが「このエネルギー、いいわね」とか言って、
はいはい、わかったから、早く決めてください。と心の中で思っていた。
お客さんが突然私に「ほら、あなたも感じてみて」と言うもんだから、
「いや、私そっち系はちょっと...」と言ったら
「私たちみんなエネルギーの波動で出来ているのよ。特別な事ではないわ」と
私の手の平の10センチ上辺りを彼女は自分の手を左右に動かした。
そしたらぽわ〜とした何かが、じわぁーーんと動く気配が確かにする。
「おぉ〜」とまんざらではなくなってき始めている私。
私はなんだかこの人が好きだ。
優しくて、柔らかくて、まっすぐな人。
そう感じた途端、右側の痺れての事をこの人に相談したいって思った。
「会社の役に全然立っている気がしない」
「会社のテンポに全然ついて行けない」と言いながら
私はぽろぽろ涙が止まらなくなった。
感情の方は案外冷静で、
「涙が出ている」という現象って感じの涙だった。
お客さんは静かに、
「そう、あなただったのね」と言った。
「確かにジェイソンが開発して、作り出した商品だけど、
それだけではないと思っていたわ。」
「そこに座って、波動を調節してあげる」と私をソファーに座らせた。
目の前に波のような、ざわざわっとしたものが下の方に流れていく。
骨盤に流れ、足に流れ、床がそれを受け取ってくれた。
そしてだんだん波は収まっていった。
帰り際、「あなたとっても素敵な瞳をしているわ」と言ってくれて
私たちは軽くハグしてお別れをした。
*
ここで右側の痺れが完治して、
ミラクル!不思議系万歳!って日記にしたいのですが
残念ながらそう言うことではないです。
いろんな事が「ただそうなんだ」と感じるようになり始めていて、
「やっぱりそうなんだ」と言うような確認作業に近い感覚です。
物事の波がやってきて、
波をしっかり受け取る。
今まで自分が「いい事」「悪い事」と分けていた事全部受け入れる。
それをちゃんと消化する。伝える。
その為には自分が今どんな感じなのかを常に意識していないと
すぐ、その感情は流されてしまう。
特別な感情である必要なくて
美味しい、
眠い、
楽しい、
嬉しい、
寂しい、
悲しい、
怒り、
やるせなさ、
そして押し寄せる恐怖。
生々しくって
野生的。
知識で誤魔化してはいけないのです。