まだまだ蝉も鳴っていて外が暑かった時、
いつものように朝洗濯をして、
ベランダに干し、
夕方になったら洗濯物を取り込んだ。
家に取り込んだ瞬間
大きな予想外の音と影が現れ、
私は洗濯物を投げだし、
ギャーと大騒ぎしている間に、
謎の物体はその辺に止まった。
止まった「何か」をそっと覗き込んだら、
その「何か」は蝉だった。
そう言えば昼間ベランダで妙に大きな蝉の鳴き声がしていたが、
「だから蝉は洗濯物にくっついている可能性が出てくる」なんて思考にはならず、
取り込む時にはすかり昼間の事も忘れていた。
こんな時に自分の危機感の無さを恨みたくなる。
蝉には可哀想だが、
「人間の領域に入り込んだ君が悪い」と言い訳をし、
殺虫剤が無かったから洗剤を振りかけた。
案の定蝉は暴れ、
私は叫び、
蝉は暴れながらも棚に隙間に落ちてしまい、停止した。
後は夜、ハニーパイが帰ってきたら
なんとかしてもらうことにした。