2016-06-23

真っ白いキャンパスを汚したくない


















今の生活ペースをとても気に入っている。

強制的にどこかに行ったり、
会いたくない人に会ったりすることは、ほとんど無い。

幸せボケをしてしまったのか、
自由とコントロールを混同させてしまいそうになった。
それとも「キープ」というのか。

自分がどんどん
「自由になってもいい」と認めてあげるってことは、
他人の自由も認めるってことでもある。

そして、
自由に対する定義、
自由になったその先どうしたいのかは、
人それぞれということも。

それを受け入れるって
なんか怖い。



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2016-06-15

そうだった




















「よし、今から甘えよう!」と
いちいち決心するのが面倒になって

昔からの癖を引っ張り出して
布団に包まってシクシク
息を殺してひっそり
泣く

ばれないように

一人でいじけている方が、
ずっとずっと楽だ

「どうしたの」と
隣から聴こえて来る
ほんとにしつこく

いつもみたいに
さっさと寝てしまえばいいのに

そしたら朝が来る
いつもの
何事もなかったかのような朝が

隣から自分を責める声が聴こえる
「それは違うよ」と言った

誰のことも責めたくない

また布団に潜り込む

誰のせいにも出来ない孤独感
自分すら責められない絶望感

私は誰に、どんな風に、何を、
伝えればいいのだろう

隣はやはりそわそわしている
寝息はまだ聴こえてこない

手を伸ばして
少し触れたら
確かにあって

腕を伸ばして
抱きついたら
確かに暖かい

そうだった
もう一人でこっそり
泣かなくていいんだった

暖かい胸の中でポロポロ涙を流す

一人でこっそり
シクシク泣くのは
今日で最後にしよう

暖かい胸の中に身を委ねる


2016-06-14

これは、私の物語なのだから





















今こうして誰かと一緒にいるという事。
運命とか、奇跡とか、もっとドラマチックに言ってみたい。

でも頭はとても冷静で、
今、ここに、この人と、いないのであれば、
別の今は、別の人と、一緒にいる。

今の人生とは別の
でも同じようにきっと日々を過ごしている。

「それだけ」と言ってしまえば、それだけなのだ。


私が読んだから、それは初めて前兆になるだけで、
いつも世界は、なんでもないようにそこにただあるだけなのだった。
それを思った時、なぜか少し悲しくなった。
だけどすぐに、世界は前兆を読んでくれるのを待っている気がしてきた。
そう思うと、少し嬉しくなった。
私が前兆を読むのをやめてしまったとき、
空も山も木も、それはただなんでもないものになってしまうのだ。

どうせなら、私は前兆を読む人生にしよう。

ただの世界を見るより、そのほうがずっと面白い。
これは、私の物語なのだから。

P.199
《EARTH GYPSY》あーす・じぷしー


どうせなら、
誰かと一緒にいることを、
運命とか、奇跡とか、ドラマチックと言ってしまえばいい。


朝はうるさい




















朝と夜で、音質が違って聴こえてくるのが、面白い。

私は一日中同じアルバムをひたすら聴く癖がある。
昨日ハニーパイが帰ってきた時も、
朝からかけていたアルバムを流していた。

雑談しながら、
あ、朝と聴いてる感じが違う。と思った。

朝は空気がぼわ〜〜んとしている。
そして、うるさい。
街がうるさいし、
鳥も、風も、川も、植物も、太陽もうるさい。

夕方になるにつれ、だんだん静かになっていく。
空気はずしっと重くなって、
スピーカーからの音が、集中してくる。

まぁ、気のせいといってしまえば、それだけなのだが。


2016-06-12

私にとっての正解















昨日の晩ご飯は家まで届けてくれる、紙の箱に入ってるピザを
ハニーパイとテレビを見ながら食べた。
それとサービスで付いてきた、フニャフニャのポテト。

4種類違う味が入ってるピザみたいなのだが
味の違いがよく分からない。

でも何故か、私の中での「ピザ」はこれが正解なのだ。
箱に入った、冷めた、生地と箱に油が染み込んだ、ピザ。
生地は、厚いやつ。

食べ終わった味気ない箱は畳んで紙のゴミへと捨てる。

誰かと食べるから美味しい。
日曜日だから美味しい。
テレビを見ながらだから美味しい。



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2016-06-02

ある一日




























お前はお前のなかから、さっさと出て行け! p.111

《ある一日》いしいしんじ


ただ光に向かっているだけで




















昨日はまた物の見事に一日中寝てた。
多分、新月が近づいているから。

家の植物たちが、毎日変化している。
根っこが生え、葉っぱが生え、花が咲いて、実がなって、
虫が付いて、枯れてゆく。

水を何日かあげ忘れると、土はパラパラになる。
慌てて水を流し込むと、ジュワジュワって音がする。
水は奥へ、奥へ。

茎は全部太陽の方に向かっている。

ぼーっと植物たちを見つめるが
うんともすんとも言ってくれない。

ちょっと腹立つ。