ヒステリッククリスチャン(私のルームメイト)を見かけたので
そのまま尾行する事にした。
彼女はとても...なんと言うか
枯れ木みたいな人とで
体もオーラも薄い。
そんな感じがする。
彼女は何かを入れるのにちょうどいい鞄を探しているらしく
雑貨屋さんの鞄コーナの前に静かに立っていた。
アパートではいつも足音を立てながら
神様やら世界やらなんちゃらを甲高い声で叫んでいるので
外ではどんな風に不満をまき散らしているのかと気になった。
案外、外ではただの影の薄い人だった。
一瞬だけ彼女の部屋が見えた時があった。
ゴミだらけの部屋だった。
その事が私の心のに引っかかっていた。
薄暗い古いアパートの一室に閉じこもって
ゴミに囲まれながら独り言を言って過ごす日々を
ふと同じ環境で生活してる自分と重ねてしまい
想像したらあまりにも絶望的で悲しくなってしまった。
人それぞれの人生だけど
もっと他の選択肢なかったのかな...と思いながら
同じアパートに帰る。
でも悲しくなってもいいのだ。
みんな悲しくって弱いから。