2014-03-31

梨のおじさん


家から徒歩5分の一階にあるスタジオは来月から他の場所に変わる。
午前中は大抵私一人で仕事。
ドアを開けたまま仕事をしていたら知らないおじさんが入ってきて
「梨を買ってください。自分で育てた美味しい梨です。」と梨を差し出した。
「え…いくらですか?」と聞いてしまった私
「450元です。お願いします。美味しい梨です」とおじさん
「400元!」となぜか値切ってる私
「隣のお店には450元で売ったから、内緒ですよ」とおじさん
「わかりました」と500元を渡す。

わけがわからず梨を買ってしまった私。
とりあえずその辺に放置。

お昼過ぎにJさんが出勤。

「Jさん…さっき知らないおじさんから梨を買ってしまいました」

「はぁ?買う必要ないでしょ。お金持ってないとかいくらでも言えたでしょ」

「だって…自分で育てて…美味しいって…でも450元から400元まで値切りました!」

「たけーーーーよ!」と怒りながら400元を私に渡し

「断るときはちゃんと断らなきゃだめだ!
 社会勉強が出来たと思いなさい。
 今回の授業料は俺が出してやるから」と梨を引き取ってくれた。

私はおじさんが個人経営の農家で梨を育て町まで出てきて大変だなと思い買ったのだが、
Jさん曰く大手の農家さんに比べると質も不安定だし個人経営は裏で何してるか分かりづらいから安易に「有機」とか「安全」だからと信用しちゃだめとの事。


そして私はどうやら「こいつちょろいオーラ」を出しているらしい。

真否を見分ける!